2024年1月22日から29日まで、西北工業大学マリ学院の学生と先生は、日本での8日間の研修と文化交流に参加しました。
本プログラムは、国際的な視野を広げ、多文化を体験しながら、日本の最先端技術と芸術に触れることを目的としています。
訪問先は、日本を代表する大学や研究機関。東京大学、早稲田大学、筑波大学、東京工業大学、東京藝術大学をはじめ、筑波大学スーパーコンピューティングセンター、日本科学未来館、加速器研究センター、筑波宇宙センターなどを訪問しました。
学術交流と最先端技術の体験
早稲田大学 – 日中関係をテーマに議論
早稲田大学では、政治経済学部の野中明宏教授による特別講義を受講。歴史、政治、経済の観点から日中関係について議論し、学生たちも積極的に意見を交わしました。異なる視点から歴史を学び、文化の違いを理解する貴重な機会となりました。
東京大学 – ナノセルロース技術を学ぶ
東京大学では、理学部の磯井明教授がナノセルロース技術の最新研究について講義。実際の研究室を訪れ、実験設備を見学しました。また、世界各国からの大学院生と交流し、研究生活やキャリアプランについて意見交換。国際的な研究環境を肌で感じることができました。
筑波大学 – スーパーコンピュータと学部紹介
筑波大学では、スーパーコンピューティングセンターを訪問し、計算科学の応用について学びました。また、大学の入学担当者から学部や出願手続きの説明を受け、現地の学生とも交流しました。留学に関心を持つ学生にとって、具体的な進路のヒントとなる貴重な機会でした。
このほか、東京工業大学や東京藝術大学のキャンパスも訪問し、日本の大学生活を直接体験しました。
文化体験と異文化交流
学術的な訪問だけでなく、日本文化を体験するアクティビティも充実。
✅ 茶道・お菓子作り・そば打ち体験 – 日本の伝統文化を学び、実際に体験
✅ 東京国立博物館・国立新美術館の見学 – 日本美術の歴史や現代アートに触れる
✅ 市内散策 – 地元の文化や暮らしを体験し、日中の文化の違いを実感
特に茶道体験では「おもてなし」の心を学び、伝統の奥深さを感じたとの声が多く聞かれました。また、日本の建築やデザインの細部へのこだわりに興味を持つ学生も多く、科学技術と文化の関わりについて考える機会となりました。
学生の成果と成長 – 研修を通じて得たもの
1. 国際的な視野の拡大
今回のプログラムを通じて、学生たちは日本の大学の研究環境や教育システムを直接体験しました。特に、日本の研究室の組織的な運営方法や、学生同士の協力体制に感銘を受けた学生も多くいました。
「研究室のメンバーが分担しながら一つの研究を進める姿が印象的だった」(参加学生のコメント)
また、日本の大学院生との交流では、留学や国際共同研究の可能性について考えるきっかけとなりました。
2. 学術的探究心の向上
東京大学や筑波大学での講義を通じて、ナノテクノロジーやスーパーコンピューティングなどの最先端技術に触れることができました。これまで教科書でしか学んだことのない技術を、実際に研究者から学ぶことで、より具体的なイメージを持つことができたと語る学生もいました。
「自分の研究テーマをより深く掘り下げたいと思うようになった」(参加学生のコメント)
3. 異文化コミュニケーション能力の向上
日本の学生や研究者と直接対話することで、異文化理解が深まり、国際的なコミュニケーション能力の向上につながりました。特に、日中間の文化や価値観の違いを学ぶ中で、異なる考え方を尊重する姿勢が身についたと感じた学生も多かったようです。
「日本の学生は議論の中で、自分の意見をしっかり伝えることが上手だった。自分ももっと積極的に発言できるようになりたい」(参加学生のコメント)
4. チームワークの強化と自己成長
グループでの活動や成果発表を通じて、チームワークの大切さを学びました。特に、最終日の成果発表会では、学生たちが学んだことをまとめ、2つのグループに分かれてプレゼンテーションを行いました。
教授陣からは、学生の確かな理論的基礎と研究姿勢が高く評価されました。
「チームで一つの発表を作り上げる過程で、リーダーシップや協力の大切さを実感した」(参加学生のコメント)
まとめ – 未来への一歩
今回のプログラムを通じて、学生たちは日本の最先端技術と文化を学びながら、国際的な視野を広げることができました。参加した学生たちは、この経験が今後の学業やキャリア形成に大きな影響を与えると語っています。
「研究者としての将来を考えるうえで、とても貴重な経験になった」(参加学生のコメント)
本学は今後も、学生の国際的な成長を支援するため、多様な学術交流やプログラムを展開していきます。これからも、世界を舞台に活躍する未来のリーダーを育成することを目指します!